久しぶりに電話があったと思ったら、「職場で挨拶をしても、挨拶を返してもらえない。」「もう挨拶するのやめようかな」と、悩む友人。そんなこと、ハッキリ言って、イジイジ考え込むようなことではありません。
結論から言ってしまうと、いちいち相手の態度に振り回されるな、ということ。自分がしたいと思ったら相手が反応しようとしまいと、挨拶をすればいいのです。
＊人に期待しない＊
そもそも挨拶をすることは、人として基本中の基本です。自分が挨拶をしても相手が挨拶を返してこないので、『じゃあ私からも挨拶やめる』などと、相手のレベルに合わせて自分のレベルまで下げる必要はありません。
相手がどんな反応を示そうと、自分の態度は自分で決めればいいのです。もっと言うと、挨拶が必ず返ってくるものと期待しているから、悩んでしまうことになるのです。
先日のブログにも書きましたが、「自分の常識は他人の非常識」くらいに思っておけば、自分が期待したものとは異なる反応が返ってきたり、あるいは何の反応も返ってこない場合でも、悩んでしまうことはありません。挨拶を返さない人に出会ってしまったら、「お行儀悪ぅ～」と心の中で思っておけばいいのです。
＊いくつになっても照れ屋サン＊
私が勤めていた会社でも、部署が違って名前も知らないとなると、何度顔を合わせていても会釈すらしないという人が、結構な数でいました。当時、私は朝早く出勤するのが好き（？）で、毎朝自分のオフィスにはほぼ一番乗りだったのですが、他部署には私よりももっと早く出勤してる人が少なからずいました。その部署まで、わざわざ挨拶に行くことまではしませんでしたけど、コーヒーを淹れに行ったパントリーや廊下でなど、他部署の人たちとすれ違うことはよくあったのです。その際には、「おはようございます」ともちろん挨拶するのですが、何も返ってこないことも多々ありました。
最初は、「聞こえなかったの？」と思いました。「あんなに大きな声だしてるのに？」とかｗ。朝早いオフィスフロアで周囲には人影もなく、その場にいるのは私とその人だけだから、明らかに自分に挨拶しているということは分かりそうなものなのに。
また別の日に、同じ人と廊下ですれ違ったときも挨拶してみましたが、やっぱり反応なし。そして、歩きながらや擦れ違いざまにするのがいけないのかと、次に会った時は立ち止まってしっかり挨拶の声を掛けてみたところ、無言ではあったものの、とっても小さな会釈が返ってきました。声はありませんでしたが、「なんだ、ちゃんと反応してくれてるヮ」と嬉しくなりましたし、それ以降は朝に限らず、顔を見れば必ず「おつかれさま」などと挨拶しあうようにもなれました。
挨拶を返さない人の中には、もしかしたらこの人のように、たとえ同じ会社に勤めている者同士といっても、あまりよく知らない相手には、人見知りしてしまう”恥ずかしがりやさん”がいる可能性もあることは、想定しておいてもいいかもしれません。会社勤めをしているいい大人が人見知りなんてナニソレ、とも思います。でも少なくともその理由で、挨拶返しのない人に対する自分のモヤモヤを、多少なりとも納得させられるのではないでしょうか？
＊挨拶しない人種＊
ところで、一口に「挨拶を返さない人」といっても、いくつかタイプがありますね。
✔ 人を選んで挨拶する人
知ってる人・親しい人にだけ挨拶するという感じでしょうか。これは上に書いた人のように、”人見知り”な可能性はあります。でも、人見知りだと知らない人からは、”相手によって態度を変えている・相手を選んでいる”と、ネガティブな印象を持たれる可能性も高いです。
✔ 挨拶をされれば返す人
自分から積極的にはしないけど、声をかけられればちゃんと返せる受け身型の人です。よくいるタイプ、と言えるかもしれません。
✔ 挨拶されても返さない人
いかなる理由があっても社会人、特に組織人としてはほぼ致命的。コミュニケーション能力が欠落してると思われても仕方ないですね。わかりやすく、変人。
＊挨拶できない心理＊
そして、「挨拶を返さない人の心理」としては、次のようなことが考えられるようです。
✔ 挨拶なんて必要ないものだと思っている
✔ 挨拶するのが恥ずかしい
✔ 挨拶をしてきた人が嫌い
✔ プライドが高い
恥ずかしいって、「大人が何言うてるねン」とツッコミたくもなりますが、他の理由に比べたら可愛らしいものです。挨拶をしてきた人が嫌いだとか、プライドの高さゆえ返事しないっていうのは、ただ幼稚なだけ。挨拶など必要ないと思ってるというのは、仕事自体には何の関係もないなどと、甚だしい勘違いをしているのでしょうか。
＊自分はどう在りたいか、のみ＊
いずれにしても、どんな理由があるとしても、挨拶されても挨拶を返さない人の心理など、こちらが理解しようとしたり忖度する必要はありません。
それよりも、相手からまともに返事があろうと無かろうと、自分はちゃんと挨拶をする人でいる。人の言動に振り回されず、”自分はどんな人間で在りたいのか”だけを考えて、自分の行いを決めていくことが大切なのではないでしょうか。
今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
