週末職人

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自分の常識は他人の非常識、でもマナーは良い方が絶対得

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数年前の一時期、仕事上で頻繁に新幹線に乗る機会がありました。頻度は、多い時で週3回くらい。少なくとも週に1度は必ず乗るということが、約2年ほど続きました。最初のうちは、新幹線に乗るのが嬉しくて毎回ワクワクしたものですが、そのトキメキが過ぎるとすっかり慣れっこになり、最後のほうでは「もう一生新幹線には乗らなくていいワ」と感じるほど、乗り慣れたローカル列車などと変わらぬ”扱い”に・・・。

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それはさておき、そんな風にたびたび新幹線を利用していた中で、気になることもありました。それは、自分の前の席の人が座席の背もたれを倒してくることに関して。私の経験では、倒す前に一言「倒します」とか、「倒していいですか?」と訊いてくる人が9割。無言というのか、何も言わずいきなり倒す人が残りの1割、という感じでした。倒す前に声を掛けてこられる人たちには、「マナーの良い人♪」と好印象なのは当然でしたが、個人的には、無言でシートを倒されても、たまにビックリすることはあるけど、特に何も感じないというか大抵は気になりませんでした。

でもそうじゃない人もいるのですね。1度だけでしたが、私が乗っていた車両内で、「倒すなら声かけろ!」と大きな声で怒ってる人がいたことがありました。確かに、お弁当を食べていたり、パソコンを使っていたりと、テーブルで何か作業をしている場合は少なからずあります。新幹線の座席では、自分が使うテーブルは前の席の背もたれについているのですから、その背もたれが動けば、自分用のテーブルにも影響するわけです。それを考えると、背もたれを倒すときには一言声を掛けて訊くのが、公共の乗り物を利用する際の最低限のマナーでしょうね。「倒していですか?」と訊かれて、「嫌です」という人は、おそらく、きっと、多分、いないはずです。

一方では、「いちいち声を掛けるな」という、ユニークな人も存在するようです。ニュースサイトか何かのコメント欄で見かけたのですが、『新幹線でいちいち”倒していいですか”と声をかけてくるな。ウザい』『礼儀正しいふりしてカッコつけンな』、といったような書き込みがあって、そんな風に思う人もいるのだと驚いたことがありました。きっと、ものすごく頻繁に新幹線に乗っていて、乗るたびにそう声を掛けられるのでウンザリしてたのでしょうね。そして、自分は無言で思いっきり勢いよく、背もたれを倒す人なのに違いありません。

行儀の良いふるまいをする人に対して、なぜか嫉妬しているかのように腹を立てるという不思議な人がいるというのは知っていますが、つくづく、自分の常識が他人にとってもそうであるとは限らないのだと思いました。

          自分の常識は他人の非常識、でもマナーは良い方が絶対得

それにしても、マナーの良い人と過ごしたり、誰かが誰かへの優しい気遣いを示しているようなシーン遭遇するのは、どんな時も心愉しいものです。

例えば、海外に行くと、宿泊しているホテルなどのエレベーターに乗り込むときに、同じように待っていた人が「After you(どうぞお先に)」と譲ってくれることが多々あります。大人だけでなく中高生くらいの子や、中には10歳くらいの男の子でもサラっと、「After you」と手振り付きで言ってくれることなどもあって、「なかなかやるなぁ」と感動します。むしろ、立派な大人にされるよりも、そのような若すぎる子がエレガントに譲ってくれると、譲られた自分が「もしかして、こんな小さな子にも私ってレディに見えてる?!」と、嬉しい勘違いと妄想に浸れたり。1,2回ほどですが日本でも、小学校高学年くらいの男の子が「どうぞ」と譲ってくれたことがあって、躾が良いというのか、日本人離れしたマナーの良さに、「きっと海外育ちの、ガイコウカンの子息に違いない!」と、一人で妄想をたくましくしたこともありました。

          自分の常識は他人の非常識、でもマナーは良い方が絶対得

でも、そういうマナーの良い人に会った時に「珍しい」と感じてしまうのは、”マナーなんてどこ吹く風”という振る舞いの人達のほうが多いということでもあり、ある意味では情けないことかもしれません。「どこの誰とも知れない人にどう思われようと、別にイタくもカユくもない」と言ってしまうこともできますが、どうせなら、相手がどこの誰であっても、”マナーの良い素敵な人”という好印象を持たれるほうが得じゃないでしょうか。

”他人に悪く思われるのが趣味”とかいう人以外、人は人から良く思われたいものです。そして、人に譲ったり、気遣いを示せるというのは、自分の気持ちが豊かで余裕がある証拠でもあります。高級な服や持ち物で示す余裕・富裕さもありますが、良いマナーや立ち居振る舞いで示す豊かさは、無料なうえに人品骨柄まで良く見えます

人から良い印象を持たれたいという、よこしまな動機であっても別にいいんです。人目を意識して、立ち居振る舞いやマナーに気を配り続けることで、その作ったエレガンスもいつしか本性になることもあるのですから。

今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

 

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