週末職人

気持ち美人に生きる知恵とお作法、英語学習と時々、DIY製作記録。

逆算して生きてみる ~ 終わりから生き方を考える

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かなり以前のことですが、友人の一人が、

 「自分が死んだときには皆から
  アイツは良い人間やったなって言われたい。
  心から悲しんでほしいし、お葬式で泣いてほしいから、
  ボクは人には親切にして悪口も言わないようにしてる」

と話したことがありました。

自分は知らないどこかの誰かが、
 「〇〇さんって、どんな人?」
と、彼について友人知人に尋ねたときに
 「〇〇はすごく良い人で、云々」
などと、人となりを語ってほしい、とも。

当時30歳そこそこ。

まだ若いのに、自分が死んだときの『評判』を目標(?)に
生き方を決めてるなんて、かなりユニークな人やね、
なんて思ったものでした。

死んでから泣いたり悲しんでもらうために
親切な良い人として生きる、なんて。

なんだか分かるような分からないような。笑

 

 

そして過日、別の友人宅にお邪魔していたときこと。

おしゃべりしている最中に、
何度も彼女のケータイに電話がかかってくるのです。

でも、彼女は誰からかかってきたのかチラっと確認しただけで、
まったく応答しようとしません。

わたしに遠慮してるのかと思い、
 「電話に出ていいよ。何回もかかってるし急用かも」
と促したら、
 「いいの。この人、電話かけてくるときは必ずグチやから。
  グチ言いたくなったらわたしに電話してくるねン。
  グチしか言わない人やから出たくないの」
と一蹴したのでした。

 
その場では「フーン」としか思わなかったのですが、帰り道にふと
「グチしか言わない人」
などと、誰かに思われている・評されているって、
ものすごく損なことだなー、と思ったのです。

そしてふいに思い出したのが、先ほどの
「死んだときには、”良い人だったな”と悲しんでほしい」
と言っていた、あの友人の話。

 

逆算して生きてみる ~ 終わりから生き方を考える memories

 

死んだ後でも生きている間でも、
誰かの記憶に残る自分の姿・印象は
良いものであるに越したことはありません。

心の綺麗な人だった、
誰にでも優しい人だった、
頭がすごく良い人、
話が面白い人、
よく気の付く人、etc..... 

そういうポジティブなイメージとともに思い出してもらえたら、
生きていても死んでいても、とても幸せなことだと思うのです。

 

たとえ明らかにポジティブな印象は持たれてなくても、
少なくとも、
 「あの人って常にグチ言ってたというイメージしかない」
とか、
 「ちょっとイジワルな人やったよね」
 「人の悪口ばっかり言ってたわ」
なんて感じに、
ネガティブなエピソードで思い出されるのだけは
絶対に避けたいかな、と。

 

それこそ、自分が死んでお葬式に来てくれた人が、思い出話に
 「いつもワタシのところに電話かけてきてグチ言うてはったわ....」
 「満たされない人生だったのかもね......」
などと誰かとシミジミ語られた日には、
ちょっと恥ずかしくてゆっくり死んでられないかも。w

 

逆算して生きてみる ~ 終わりから生き方を考える flowers

 

毎日を、ただその時々の気分のおもむくまま振舞ったり、
感情に流されるまま言葉を発するような生き方だと、
もしかしたら、
「あの人はグチばっかり」
みたいな、
自分では思ってもみなかったイメージを他人には持たれている、
なんてことも無きにしも非ずです。

 

べつに誰にどう思われてもいいわ、痛くもかゆくもないし、
というのもアリなのは確かです。

ただ、先の友人男性のように、
”良い人だと思ってもらえるよう言動を律する”
なんてことは多少大仰だとしても、ある程度は
「こうありたい自分」
「こんな自分だったら理想的」
だと思える姿を、
心がけたり指標として持ちながら生きることも
大事なんじゃないかと思ったのです。

 

そしてその時意識するべきは、
「他人にこう思われたい」というよりも、
自分で自分をどう思うか、
自分で自分を好きだと思えるかどうか、
ではないでしょうか。

理想だと思い描く姿は百人百様に違いなく、
それを他人好みや目線に合わせる必要はないのです。

 

自分で自分が好きだと思える気持ちで
毎日を、寿命の尽きるそのときまで生きられることほど
幸せで理想的な人生はないと思います。

そう出来たときにはきっと、敢えて望まなくとも
「あの人は本当にステキな人だったね」と、
告別式で参列者が心から賞賛し偲んでくれるに違いない
と思ったのでした。

 

 

長くなりました(;'∀')

最後までお読みくださいましてありがとうございました。

 

 

 

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