週末職人

気持ち美人に生きる知恵とお作法、英語学習と時々、DIY製作記録。

嫌いな人を好きになろうと努力する必要はあるのか。

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もう何年も前のことですが、
私の友人が転職した職場に、
とても意地悪な女性が居たそうです。

入社直後から、一体何が気に入らないのか
いろいろイヤミを言われたり、
露骨なイジワルをされ続けて、
彼女から引き継ぐはずの仕事の引継ぎも
してくれない。

社内の別の人に何気なく話してみたら、
「あの人はそういう人なんです。
 だから今まで誰が来ても続かなくて
 すぐ辞めていくんです」
と、アッサリ言われたそう。

 

どうしたものかと悩んだすえに、
何を思ったか友人は、そのオツボネを
『懐柔』することを思いついたとか。

具体的には、オツボネにたびたび
お菓子やドリンク類を差し入れたり、
遠出したときにはお土産を買ってきて、
誕生日やクリスマスには
プレゼントまで贈ったり…。

するとさすがのオツボネも、
徐々に彼女への態度を軟化させてきて、
やがてイジワルされることも
なくなったそうです。

友人の目論んでいた通り、
懐柔成功、というわけです。

 

嫌いな人を好きになろうと努力する必要はあるのか。

 

「人って、モノを貰ったりゴチソウしてもらうと、
 相手のことを悪く思えなくなるからさ~」
なんて言ってました。

たしかにそれは一理ありますw。

だけどその『懐柔成功』に至るまで、
1年半ほどもかかっているのです。

なんとも気が長いというか、
その間、よく耐えたなぁと感心します。

 

そして、正直言うとワタシ的には、
「よくそんなバカバカしいことやったなぁ」
と呆れる気持ちもあるのです。

なんで、自分にイケズをする相手に、
こちらが下手に出て機嫌とりしなきゃならないの?

どっちかというと、
半沢直樹(=倍返し)すればいいのに
って感じですw。

 

そのオツボネが嫌なヤツだということは
社内中に知れ渡ってるんですから、
そんなおかしい人と仲良くする必要なんて
ないでしょう。

仕事に支障をきたすなら、引継ぎしてくれないなら
上司や人事に言いつけにいけばいいことだし。

社内には『まとも』な人が大勢いるんだから、
そっちと付き合えばいいんです。

なんでガマンして、お金まで使って、
嫌なヤツと仲良くしなければならないのでしょう。

初対面の時から向こうがいきなり「NO」の態度で
拒絶と攻撃を仕掛けてきてるんだから、
それならこちらも「NO」と言ってやればいいのです。

 

『懐柔成功』したのは結果論。
そこに至る1年半という道中には、
嫌がらせもされ理不尽な思いもいっぱいして、
ガマンガマンの毎日だったでしょう。

人間関係のガマンなんて、
全然美徳じゃありません。

 

 

嫌いな人に親切にしても、その人の根本的な
嫌なところは多分直りません。

「どんな人にも良いところがある」のも確かですが、
それを探すのは別に自分じゃなくて良いのです。

というか、そんなことわざわざしてあげる理由が
ないでしょう??

自分の周囲には、常識的で優しくて、
親切な良い人がたくさんいるのだから、
そういう人たちとこそ交流を深め、
仲良くすればいいのでは?

 


結局、友人は数年後にその会社を辞めましたが、
在職中はずっとオツボネに、お菓子やら
誕生日プレゼントやらを貢ぎ続けたそうです。

ちなみに、オツボネは今もその会社にて健在。

そして、新たなターゲットを見つけては、
まだ同じことを繰り返しているとのウワサ。

私の友人に対して態度を軟化させていたのは、
やっぱり「モノを貰ったから」だけのようです。

 

まあ救いがあったとすれば、
『懐柔』できたことで少なくとも友人は、
それ以降の職場生活は、なんとか平穏に
過ごせたことでしょうか。

もし、その貢ぎ物を途中でやめてたら
どうなっただろう?と、
思ったりもしますが。

 


自分はいつでも変えられますが、
人を変えることはできません。

この友人のように、
とても懐が深くて、気力もたんまりあって、
暴れ馬を飼いならすがごとく
「よし、この人を手懐けよう」
と思うのは好き好きです。

でもいずれにしても、
嫌な人間をあえて好きになる必要はないし、
精神的・金銭的犠牲を払ってまで
仲良くしようと努力するのは、
色んな意味で人生の無駄遣いだと
私は思ったのでした。

 

今日もお読みくださいましてありがとうございました。

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