「贈る相手を問わず、
ちゃんと使ってもらえて(ヨソに回したりせず)、
京都らしいお土産って何かない? 食べ物以外で」
などと尋ねられたときに、
わたしがよく提案するのがこの2軒の老舗です。
一つは、開化堂の茶筒。
もう一つは、宮脇賣扇庵(みやわきばいせんあん)の扇子。
どちらも、わたしが仕事やプライベートで交流のある
外国人からの指名も多い、人気のお店であり品物です。
特に開化堂の茶筒は、
「誰にあげても”絶対”喜ばれる」
と言い切ってしまいたいくらい。
日本人外国人を問わず、贈った人たちに
大絶賛されてきた逸品です。
◇開化堂の茶筒
テレビや雑誌等のメディアでも、
数えきれないほど紹介されてますから
今更説明するまでもないけれど、
日本で一番古い、手づくり茶筒の老舗が「開化堂」です。
こちらの茶筒は私もいくつか持っていて、
茶葉はもちろん、コーヒー豆、キヌアなどの雑穀にスパイス、
そしてチョコレートなどなど、色々入れて保管しています。
開化堂の茶筒の特徴は、音もなくスーッと落ちるフタ。
その落ち方も、速すぎず遅すぎずというのか、なんとも絶妙な速度。
そして、そのスーっと落ちる外側の蓋と、
内蓋との二重構造なので気密性が高く、
日にちが経っても中に入れた茶葉などが湿気たりせず
香りもしっかり保たれています。
サイズ展開の豊富さに加え、何年使っても古臭くならないどころか
むしろ色が変わっていく経年変化が楽しい感じで、
それゆえなのかどうなのか、
「日本に来たらココの茶筒を買って帰りたい」
という、外国人からの指名も多い品でもあります。
いまでは、世界10か国で販売されていて、
ホームページから通販も可能となっていますが、
開化堂本店で茶筒を買うと、茶さじに無料で名前を彫ってもらえます。
名入れしてもらうと、ごく普通のものでも”特注品”に変身します。
そもそも落としても割れて壊れることもなく、
そして、もし落としてヘコんだり、蓋が閉まりにくくなっても
ちゃんと修理もしてもらえます。
となると、これこそ間違いなく「一生もの」ですよね。
自分用や普段の贈答だけでなく、結婚や出産といった
大きな記念のプレゼントにも最適です。
◇宮脇賣扇庵の扇子
京都には、うちわや扇子の専門店がたくさんあります。
いずれも老舗で、その名も全国区には違いありませんが、
なぜか(?)私の知る外国人からの指名が一番多いのが「宮脇」です。
こちらのお店もやっぱり名入れが可能なので、
好みが分っている相手に差し上げる場合は、
お名前を入れてあげると、ことのほか喜ばれます。
ホームページからの通信販売もされてますけれど、
可能ならば是非、京都の本店を訪れてほしいです。
建物を見るだけでも行く価値がありそうな、
京都のイメージそのものといった古い町屋がお店です。
今日もお読みくださいましてありがとうございました。