ひんやり冷感作用があったり、蒸れにくい素材のものなど、
真夏のマスク着用対策として、さまざまな工夫を凝らしたマスクが
次々と販売されてますね。
手作りマスクも相変わらず人気のようで、通販サイトの生地屋さんでも
専用コーナーを設けてるところがたくさんあります。
ところで、昨日たまたま見た米国シカゴ大学のウェブサイトで、
『Homemade masks made of silk and cotton may boost protection
(コットンとシルクで作られた布マスクが、防護効果を高めるかもしれない)』
とタイトルされた記事を見つけました。
ハンドメイドの布マスクに用いる生地について、
どんな種類の布地が、空気中のエアロゾル(空気中に漂う微細な粒子)の
フィルターとして優れているかについて、
微小なエアロゾルを生成させる器械装置を用いて実験を行ったそうです。
それによると、最もフィルター効果が高かったのは、
高密度(1inch=2.54cmあたりの糸が600本程度)の綿生地1枚と
シフォン生地(90%ポリエステルと10%スパンデックス)2枚を重ねた場合だった
とのこと。
また、シフォンの代わりに、
✔ 天然シルク生地2枚、または
✔ フランネル生地(綿65%、ポリエステル35%)1枚
と組み合わせて使用した場合も良好な結果が得られ、
✔ 綿ポリエステルの中綿入りの綿キルト生地では、1枚でも同様の好結果が得られた
としています。
綿の布地は、織り方の密度が高いほど、粒子に対する機械的バリアとして働き
ろ過効率が高くなって優れた性能を発揮し、
化学繊維のシフォンや天然シルクのように静電気を帯びた生地は、
静電気バリアとして機能する、のだとか。
ただ、マスクと顔の間にわずかでも隙間ができてしまうと、
どんな素材のマスクも、そのフィルター効率が半分以下になるそうです。
そのため、シカゴ大学Guha教授によれば、
マスクはとにかく顔と隙間なくピッタリフィットしていることが重要
とのことです。
早速、1inchあたり600TCという超高密度のコットン生地を探してみたのですが、
いまのところ私が見つけられたのは「生地の森」の「タイプライター」生地が限界。
こちらは300TCとなっています。
600TCというと、高級寝具(シーツなど)に使用されるような織物になるようですね。
となると、1枚でも高い効果があるという「綿ポリエステルの中綿入り綿キルト生地」
あたりが、現実的なところでしょうか?
それなら「リバティ」のキルティングなどでもたくさん展開されていて、
まだ手に入れやすそうですが。
今日もお読みくださいましてありがとうございました。