以前に見たテレビの旅番組で、ある女性タレントが
京都の老舗料亭を訪問するというシーンがありました。
立派なしつらえのお座敷に上がり込んだその足は、
なんと素足(ナマ足)。
靴を脱いで上がる場所では素足はNGというマナーを
知らなかったのでしょうか?
料亭の、磨き抜かれた板敷きの廊下を
ペタペタと足音がするような裸足で歩く様子は、
ハッキリ言ってかなりみっともなかったです。
うるさい小姑のようで恐縮ですが、
よそのお宅を訪問するときや
料亭などお座敷での食事の際には、
靴下かストッキングを履くのがマナー。
素足で上がると、足裏の汚れや脂・ニオイなどで
汚してしまうから、というのが理由です。
自分の家なら、畳の上でもどこでも素足で良いでしょうけれど、
靴を脱いで上がる場所を訪れるときには、
靴下かストッキングを着用するのが基本です。
着ていくファッションと合わないとか
どうしてもナマ足で行きたいという場合は、
靴下やフットカバーを持参して、
室内に上がる際に履くことをおすすめします。
特にフットカバーは小さくてかさばらないし、
いつもバッグに一ついれておくと
急なオヨバレにも焦らず対応できますよ。
◇脚のマナー
近年はビジネスカジュアルもどんどん広まって、
夏場に暑苦しいスーツ姿を見ることもかなり少なくなりました。
高温多湿の日本の夏には、スーツだけじゃなく
ストッキングなんて蒸れるものも履いてられません
というのがホンネです。
でも、これまたビジネスマナーとしては、
スカートにナマ足はNGです。
職場によっては、服装ルールもゆるかったり、
そこまでうるさいことを言わない所もあるでしょうが、
基本的にはストッキングを履くのがマナーとされています。
京都の老舗企業に勤める友人が、オフィスで制服にナマ足の後輩に
「生足なの?」と声をかけたら、
「ストッキングは苦手なんですゥ」と返事されたそうです。
「そうじゃなくて、”ストッキングを履きなさい”って意味で言ったのに」
と呆れてましたが、京都人独特の遠回しな言い方も通じなかったのでしょう。
ストッキングを履けと会社の就業規定にわざわざ書かれてなくても、
少なくとも制服があるオフィスなら、ストッキングを履いた方が
いいんじゃないかと思います。制服に生足って、ヘンでしょう?
ついでに言うと、結婚式でのナマ足もNGで、
ストッキングは必ず着用するのがマナーです。
そして靴は、足の指(つま先)が出るオープントゥや、
サンダル、ミュールもダメ。
フォーマルな場である結婚式では、
華やかに装いつつも露出は控えることが求められます。
特に、つま先やカカトは隠すべき部分だとされており、
ストッキングとともに、つま先が隠れるパンプスを履くのが
正装なのですね。
◇夏の脚にオススメのタイツ
わたし自身は、ナマ足で出歩くことは基本的にありません。
肌の色ツヤだとか、”第三者目線”で自分の脚を見ると、
とてもじゃないけどナマで出せるような代物ではないという認識…。
でも真夏にストッキングはさすがに暑いので、
濃いめのベージュやブラウンの、網タイツを愛用しています。
網タイツも、今ではかなり種類も増えましたが、
なかなか納得できるものに出会えません。
網目が大きすぎたり、ベージュといっても白っぽかったり。
黒でもいいけれど、それこそ『網目』の大きさに気を付けないと、
黒の網タイツはイヤラシくなりますものね。
ちなみに、いろんなメーカーの網タイツを散々試した中で、
網目が一番小さく上品で、シェード(陰影)がキレイに出て
脚をキレイに見せてくれると私が思ったのは、
「ピエール・マントゥ」のマイクロネットです。
1足数千円と安くはないので普段使いにはしてませんが、
気合を入れたお出かけの時にはコレです。
残念ながら、日本メーカーの網タイツには、
ここまで細かい網目の製品がありません(私の知る限り)。
◇生々しい足はハズカシイ
個人的な感想ですが、日本の若い女性によくみられる白っぽい肌のナマ足は、
文字通りいかにもナマナマしくて、見ていて気恥ずかしいような
落ち着かない気分にさせられます。
できればヨーロッパのマダムのように、
コックリと日焼けして手入れもしっかりされた健康的な素脚で、
街を闊歩できれば素敵ですね。
今日もお読みくださいましてありがとうございました。