週末職人

気持ち美人に生きる知恵とお作法、英語学習と時々、DIY製作記録。

手紙。捨てられますか?

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高校時代に、
『自分あてに届く郵便物はダイレクトメールに至るまで
 全てダンボールに保管している』
という同級生がいました。

その理由というのが、『老後の楽しみのため』。

『トシを取って何もすることがなくなったら、
 それまでに届いた手紙を一つずつ読み返すねン』
と、至極マジメに言っていました。

なんとも斬新な考え方というか、変り者っぷりで、
彼女の顔は忘れましたが、その言葉は今も忘れられません。
(卒業以来会ってないので、今も溜め続けてるかは不明です)

 

こんな風変わりな人は別にしても、そして
今どきはもう手紙のやり取りは減ったと言っても、
これまでに、友人知人から届いた手紙を捨てられないという人は、
少なくないのではないでしょうか。

私も、20歳の時にある人からもらった手紙を、
桐の箱に入れて10年以上保存していたことがありました。

とても上質な和紙に、これまた立派な筆文字で書かれた手紙。

送り主が、知る人ぞ知るといった”大物”だったということも、
捨てられなかった理由の一つかもしれません。

他にも、友達から送られてきたバースデーカードなども
その可愛らしさゆえに捨てるのが忍び難くて、
読み返すこともないのに、何年間もクローゼットの奥深くに
しまい込んで、眠らせていました。

でもあるとき、知り合いの神職の方から
手紙は送った相手が読み終えたとき、その使命を終えているんですよ
ということを聞いて、長くため込んでいたそれらを
アッサリと捨てることができたのです。

そしてそれ以降は、届いた手紙類はためらいなく、
どんどん処分していってます。

 

手紙。捨てられますか?

 

◇手紙の整理方法

ということで、私の手紙類の整理方法です。
整理というより、処分ですが。

 

✔ ダイレクトメール類

ダイレクトメールやカタログ類は、開封もせずスグ捨てます。

もちろん、ビニールと紙の分別くらいはしますが、
中身を取り出しても、その内容を読むことはありません。

DMを送るのを止めてくれるよう配信元に連絡したりもしますが、
それでも更に送ってくるところがあるのが現実です。

捨てるときは、宛名部分(わたしの住所や名前)は切り取って
シュレッダーしてます。

 

✔ 公的書類

役所や銀行などからの通知書のたぐい、仕事関係の手紙は、
内容をしっかり確認します。

そのうえで対応が必要ならそれを行い、済んだら通知書は処分。

しばらく保管しておくべきだと思ったら、中身だけ専用ファイルに保存。

封筒はすぐにシュレッダーしてます。

 

✔ プライベートな手紙

友人知人から送られてくる手紙・カードの類は、
中身を読んだら封筒を含めシュレッダーします。

返信が必要な時は、返事を書くまでは届いた手紙も保存しますが、
たいてい一週間以内には返信するようにしているので、
長々と手元に留めることはありません。

12月のホリデーシーズンに送られてくる素敵なカードは、
年内一杯は机や棚などに飾ったりしますが、
お正月の年賀状とあわせて、年明けには処分してます。

 

◇捨てたくない手紙

率直に言って私自身は、今のところ「捨てたくない手紙」
というものがありません。

でも、そういうものがあることは理解できます。

とても大切な思い出があったり、大切な人からの手紙など。

素敵すぎるデザインのカードなどもそうかもしれません。

捨てたくないと思う手紙は、捨てなくていいと思います。

なにか一つ箱を決めて、そこに保管しておけばいいんです。

でも、衣替えする都度か、あるいは新年になるたびに、
その箱を開けて見直してみるといいかもしれません。

時間がたつと、「なんでこんなもの取っておいたんだろ」
と、思うことがあります。

私が後生大事にしまい込んでいた、”大物”からの手紙のように。

 

手紙に限らず、忘れがたい人の思い出として何か残しておきたいときは、
一つ置いておけば十分ではないでしょうか。

でも、思い出の物や手紙をすべて捨ててしまったとしても、
その大切な人のことを忘れてしまうことなんて、ありませんよね。

 

手紙。捨てられますか?


◇余談:大量の手紙・無作法な手紙

私が長年秘書をしていた話は何度か書いていますが、
秘書は礼状を書く仕事がホントに多いです。

もちろん上司の代筆、ということですが。

頂き物のお礼、接待ゴルフのお礼、食事会のお礼、その他諸々。

ほぼ毎日、何らかのお礼状を書いていると言っても
過言ではありません。

たいていの礼状は、もう定型化した内容で、
プリントアウトしたそれに、ボスが自筆サインを入れるだけといった
ほとんど「ダイレクトメール」と変わらないようなもの。

そして、同じように取引先から送られてくる礼状や
「礼状への礼状(返信)」なども、
こちらの送ったものを、そのまま送り返してきたんじゃないか
と、本気で疑いたくなる似たような定型文。

そんな礼状の応酬に意味があるのか?
なんて疑問に思ったことも数知れずですが、
更にはその礼状を、ファイルしておくのだからたまりません。

ほとんど何の意味もない手紙と封筒が、
毎日のようにファイリングされ
ストックされて1年もたつと、
キャビネットの中は肥満化したファイルで一杯になります。

届いたレターをどうしても保存しておきたいなら
スキャンでもして電子データで残せば、
少なくとも無駄に保管場所を占領することはないのにサ…、

という思い出話でした。

 

ついでにもう一つ、
知り合いの大学教授に送られてきた「祝電」のお話。

その日たまたま仕事の打ち合わせで、私が教授室にお邪魔していた時に、
ピー音とともにファックスが届きました。

ピックアップした教授が苦笑しながら見せてくれたのは、
走り書きとしか言えないザツな手書き文字が、斜めに走ってるメッセージ。

その直近に、教授がある大きな賞を受賞されたことに対する
祝辞といった内容でした。

紙の上下に対して45度ほども文章が傾いてるのは、
先方がナナメに送ったのか、わざと斜めに書いたのか?? 

実際のところは分かりませんが、少なくともそのファックスに、
送り主の真心や、心からのお祝いの気持ちは、
私には見いだせませんでした。

私あてのものだったら、すぐにシュレッダーに入れるところです。

ちなみにソレを送りつけてきたのは、地元選出の大臣(当時)でしたとさ。

 

今日も最後までお読みくださいましてありがとうございました。

ベストセラーになったこの本↓にも、文化の違いをシミジミ感じさせてくれるような、
斬新な手紙の処理方法が紹介されていますよ。

 

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