週末職人

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悪用厳禁。暗示の強烈パワー

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「暗示にかかる」といったようなフレーズを聞くたびに、反射的に思い出す話があります。もう昔のことすぎて何の小説だったかすら覚えてないのですが、とある資産家の家で働くお手伝いさんが、その家の奥さまに頼まれて、旦那さまを暗示にかけて死に追いやるのです。

 

          悪用厳禁。暗示の強烈パワー

 

◆暗示で殺人?

その方法というのが、毎日朝晩、旦那さまの顔を見るたびに、「お加減でもお悪いのですか?」とか「お顔の色が…」と、眉をひそめて心配そうに言葉をにごすのです。仕事に行くのを見送るときも帰宅したのを迎えるときにも、食卓での給仕中も、とにかく事あるごとに「お疲れのご様子ですね」などと、ネガティブな心配言葉をかけ続けたのでした。その結果、旦那さまは本当に病気になってやがて死んでしまった、といったような内容でした。

ストーリーの詳細は全然覚えていないのですが、「こんな方法でも人を結果的に死に追いやれるんだ」「言葉で人を操れるんだ」と非常にインプレッシブで、この言葉でジワジワと暗示にかける方法だけが強く印象に残っています。

 

          悪用厳禁。暗示の強烈パワー 本当に疲れているのか?

 

◆本当に疲れているのか?

暗示というと、すぐに催眠術が連想されやすいかと思います。テレビのショーなどでも、例えばタマネギが大嫌いな人に、「タマネギは美味しい。あなたはタマネギが大好物だ」という催眠術をかけると、被験者は生のタマネギを「おいしい!」と丸かじりしてムシャムシャ食べてしまう、といったシーンを見たことがあります。催眠術が解かれた瞬間に、「ギャーッ」と叫んで吐き出したりするのは別としても、催眠による暗示のパワーは相当強烈なようです。でも、意識的に催眠術にかからなくても、人は、何でもないような日常の言葉からも、無意識に暗示にかかっているということが、心理学的にも証明されているようです。

例えば、
「ダルい。疲れたー」
「雨降って鬱陶しー」
「電車混んでてサイアクー」
などと、ほぼ無意識に口にしてしまうこんな言葉は、言ったことでますますそんな気分になってしまいます。
また、先ほどの「お手伝いさん」じゃありませんが、職場や学校などで誰かから
「なんか、顔色悪いよ」
「疲れてる?」
みたいなことを言われて、それを「そうかも・・・(調子悪いかも。疲れてるかも)」と受け入れてしまうと、それまでは別に何でもなかったのに本当に具合が悪くなったりすることも。

つまり、自分で言ったり、人に言われた言葉の、「暗示」にかかってしまっているのです。

だからこそ、まずは自分が口にする言葉には細心の注意が必要です。たとえ心の中で思っても、口に出すのはグッとガマン。口から発してしまうことで、それをまた自分の耳でも聞くことになるのです。

そして、人から言われたネガティブな”暗示”言葉を、何でも丸ごと受け止めてしまわないことも大切です。「顔色悪いよ」という言葉は、相手が本当にそう思って発した気遣いの言葉かもしれません。でも現実に自分の体調は万全でピンピンしてるなら、「そう? でも元気だから大丈夫。気にしてくれて、ありがと」くらいに、サラっと受け流しておきましょう。

 

          悪用厳禁。暗示の強烈パワー 全て良くなる呪文

 

◆全て良くなる呪文

ネガティブな言葉の暗示にかかるということは、良い言葉を意識的に使えば、良い暗示も簡単かけられるということです。
「今日も絶好調って感じ♪」
「簡単簡単、楽勝~」
「こんなのスイスイこなせるわ」

どうしてたって言葉の影響を受けながら生きることになるのですから、せめて自分が発するものは、気持ちが明るく軽くなって行動力も高まる言葉にするのが良いですね。

意識的に自分に良い暗示をかけるのに、おすすめのフレーズがあるのでご紹介します。

Day by day, in every way, I'm getting better and better.毎日あらゆる面で私はますます良くなっていく。

フランスの自己暗示法の創始者であるエミール・クーエによるフレーズです。この暗示フレーズの使い勝手は万能です。何しろ「あらゆる面で良くなっていく」のですから。クーエ博士の本によると、このフレーズを1日2回、朝目覚めたときと夜寝る前に20回ずつ言うだけで、自分を心身ともに好転させることが可能になるとされています。個人的には、回数やタイミングにあまりこだわらず、思いついたときに唱えるくらいでも良いのかなと思います。心がこもってなくても棒読みでも、「疲れたー」と口にしてしまうより、「あらゆる面で良くなっていく」おまじない言葉のほうが遥かにマシというものです。

 

◆ネガティブ暗示も使い方次第

最後に、暗示で禁煙できるかもしれないフレーズを。「煙草を吸うと気持ち悪くなる」と3回繰り返す。「気持ち悪くなる」というネガティブな暗示も使いよう、という一例です。

今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

 

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