日本には『言霊』という言葉もあって
普段使っている言葉が、自分の気持ち、
ひいては自分の人生に、
多大な影響を与えていることは
今更あらためて言うまでもないことです。
大学などの研究でも、
適切な言葉を使うほうが成功をおさめやすい
ということが解っています。
ポジティブな良い言葉やフレーズを
「アファメーションする」と良いですよ、
ということもよく言われています。
ただ、多少気恥ずかしかったり(←ワタシは)、
1日や2日は続いても、3日目には
「アファメーションする」のを忘れてしまう
というのもよくあることでしょう。
スタンフォード大学のB・ロス教授は、
彼の著書『The Achievement Habit』の中で、
「普段使ってる言葉に微調整を加えることで
より目標を達成しやすくなる」
と紹介しています。
微調整とは例えば、
「but:しかし(でも)」を
「and:そして」に置き換えたり、
「have to:~しなければならない」を
「want to:~したい」に言いかえる、
などといった感じ。
ロス教授が示す例によると、
「映画を観に行きたい。しかし、やるべき仕事がある」
というフレーズを、
「映画を観に行きたい。そして、やるべき仕事もある」
と言い換えてみると良いのだそう。
「しかし」という言葉を使うと、
実際には存在しない対立や理由を
自分で作り出してしまうことになります。
そこで、「しかし」を「そして」に言い換えると、
「そのどちら(映画・仕事)も可能である」と
自分に言い聞かせていることになるのです。
すると、あとはその方法を考えるだけ、
というわけです。
「しなければならない」を
「したい」に言い換える”エクササイズ”は、
「自分が人生でやっていることは
イヤだ・不快だと思っていることでさえ、
実際には自分が選んでいることなんだ」
と気づくのに効果的なのだそうです。
「今日仕事に行かなければならない」
じゃなくて、
「今日、仕事に行きたい」
とシンプルに言うことで
良い気分でその日一日を始められます。
「(ダイエットのために)運動しなければならない」
じゃなくて、
「運動したい」と言い換えると、
より積極的な良い気分で
トレーニングに取り組むことが出来る
というわけです。
Watch Your Language | Tomorrow's Professor Postings
この方法は、あの筋肉トレーナーの
谷本先生の言葉にも似ているように思います。
NHK『みんなで筋肉体操』での、先生の
「あと5秒しかできません!」
という言葉はかなりインプレッシブで
語録本にまでなってます。
たしかに「あと5秒もある~」と言うのと、
「5秒しかない」と言うのとでは、
気分的に全然違いますものね。
わざわざアファメーションしなくても、
無意識に口に出している表現を
ほんのちょっと変えてみるだけで、
気分は割と簡単に変わります。
つまり、自分の人生をコントロールするのは、
案外シンプルにできるみたいです。
今日もお読みくださいましてありがとうございました。