週末職人

気持ち美人に生きる知恵とお作法、英語学習と時々、DIY製作記録。

一流の道も模倣から~猿真似で出世する~

当ブログではアフィリエイト広告を利用しています

 

アメリカには、「出世したければボスの猿真似をしろ。Mimic leadership behavior and appearance」という言葉があります。ボスのファッション、言葉遣い、持ち物、食べ物、車などなど、とにかくあらゆるものを真似すると、出世が早い傾向があるのだそうです。自分がボスの立場だったら、そんな部下は気持ち悪く感じそうですが、実際のビジネス現場ではそれが効果絶大なのだとか。”ボスの猿真似”を実践する人は、しない人よりも明らかに出世が早いそうです。  

          一流の道も模倣から~猿真似で出世する~

◆類似点や共通点で、人は誰かを好きになる

人は、自分に似ている人に好意を持つ傾向があり、心理学では「類似性の要因」と言われています。アメリカの大学の学生寮に新規入寮した17人の男子学生を、6か月間追跡した調査があります。調査開始当初は、自分の部屋に近い者同士が親しくなりましたが、次第に考え方や態度・趣味嗜好の似ている者同士が親しくなり、グループにわかれていきました。しかも、仲の良い友人については、自分と似た望ましい性格であると思い込む傾向があることもわかりました。

別の調査では、サクラ2名を入れた初対面の人3名で会話を行わせ、1名のサクラには被験者のしぐさや表情・動作を、さりげなく真似させました。被験者が足を組んだらサクラも足を組む、首を傾げたらサクラも首をかしげる、といったふうに。もう1名のサクラは全く真似は行いません。会話終了後に、どちらの人物を好ましいと感じたか被験者に評価させたところ、動作やしぐさを真似た人を好評価したのです。相手のしぐさや言動をミラー(鏡)のように真似をすることで、相手に親近感や好感を抱かせるミラーリング効果」と言われるものです。

これらの実験から分かるように、人間心理として、相手の真似をしているだけで、いつの間にか相手に好かれて、さらには性格まで望ましいと思い込んでくれるようになるのです。

 

そもそも、真似をするというのは、それが「真似したくなるような良いこと・もの」であると認めていることです。もしかすると、「人の真似ばかりするな」と怒られる場合もあるかもしれませんが、そのときは「せめて形だけでも近づきたいと思いまして」くらいの言い訳をすれば、それ以上怒られることはないはずです。何でも真似をしたいくらい、自分に憧れてるのだと理解してくれるでしょうし、自分の真似をしている部下を可愛いく思うのは明らかです。もちろん、数字の求められる世界では可愛いだけでは出世させられませんが、同じ条件・実力の部下が複数いれば、誰を引き立てたくなるかは、、、それこそ人間心理です。

 

          一流の道も模倣から~猿真似で出世する~

 

◆媚びてると言われても、やった者勝ち。新入社員も真似から始める。

「真似る」は、もともと「まねぶ」という言い方で使われていて、「真似る」と「学ぶ」は同じ語源だと言われています。何かを学び、習得するときには、「真似る」という行為が重要だと考えられてきたのです。

芸事やスポーツの世界では、師匠やコーチに教えられた方や方法を真似るところからその道が始まりますが、それはビジネスにおいても同じことです。たとえ、「早い出世」という俗っぽい目的のためだとしても、仕事のできる上司の言動・趣味嗜好から始まって、本質的なところまで真似することができれば、相当の実力が培われていると言えるのではないでしょうか。少なくとも、上司に好かれようと”猿真似”をする人を、媚びてるとかゴマすりだとか陰口言って揶揄してる人よりは、進歩してるに違いありません。どんな分野の一流の人も、最初は模倣(真似)から始まるのです。

4月からは社会人という人も、自分が入った組織の中で、仕事上のお手本にしたくなるような先輩・上司をいち早く見つけて真似をしていくことで、仕事力を飛躍的にアップさせられるはずです。

 

◆これは真似の失敗例?

余談になりますが、真似は真似でも「これはアカン」という例が、少し古めのアメリカの映画「ルームメイト」。

主人公のアリー(ブリジット・フォンダ)は都会的で洗練された美女。NYで恋人と同棲していましたが彼の浮気で破局して、経済的理由からルームメイトを募集するのです。そこに応募してきたのが、田舎臭くあか抜けない雰囲気のヘディ。大人しくて真面目そうなところが気に入って、アリーは彼女をルームメイトに選びます。最初は仲良く暮らしてたのが、アリーが元カレと寄りを戻したのをきっかけに、少しずつアリーとヘディの「蜜月」状態が冷めていくのです。

ヘディが彼に馴れ馴れしい態度を取るのもアリーは気に入らなくて、ヘディのことを疎ましく思いだし、冷たい態度を取り始めます。アリーの変化を察知したヘディは、どんどんアリーへの執着を強めていき、ヘアスタイルからファッションまで、アリーそっくりに真似をし始めるという話。

日本でも、北川景子さん主演でリメイクされたようですが、本家のハリウッド版のほうが断然迫力があると思います。ご興味のある方はDVDでどうぞ。

プライバシーポリシー お問い合わせ