ものすごく稀にしか見かけることがないのですが、
立ち居振る舞いがとても美しい女性ってたまにいますよね。
すっと伸びた姿勢も良くて、動きが洗練されているというのか、
全身から「素敵な人」のオーラが出ている人。
そういう人って大抵は、40代以上と思われる大人の女性です。
10代、20代は、若いというだけでキラキラしているものですし
生物として美しいのが当たり前ですが、
30代以上の本当の大人世代ともなると、美人と言われるよりも、
素敵な人、魅力的な人と言われるほうが、なんとなく嬉しくないですか?
美人というのを、顔の目鼻立ちを指して言うのだとすれば、その基準は人それぞれ。
それこそ「蓼食う虫も好き好き」のことわざ通り、
自分にとっての美人が、あの人にとってはそうじゃない、
ということはよくあります。
例えば、誤解を承知で言うならば、
欧米人男性が「Beautiful!!」と大絶賛する日本人女性が、
同じ日本人の目から見たら「???」なことって、
たまに(よく?!)ありませんか?
人の美の基準なんてそんなものです。
でも、素敵さであったり魅力というのは、万人に通じるもののような気がします。
それは、目に見える「ビジュアル」ではなく、
その人が発している「雰囲気」を感じるものだから。
そしてその雰囲気、いわゆるオーラは、
人種や年齢といったものを超越したものですよね。
私がこれまでに遭遇してきた「素敵な人」に共通していたことは、次のような感じ。
まず一つ目の、✔ 姿勢が良い。
立ち姿であれば、左右の足のどちらかに重心をかけたりせず、
自然に背筋がスッと伸びた姿には、後ろからでも目をひきつけられます。
座っている場合でも、脚を組んでいたり、まして膝が開いてしまってるなんて
絶対ない! 膝から爪先までスウっと揃っているのが美しい。
そして、✔ 美しい話し方。
素敵な人に共通していたのは、少し低めの声の、メリハリのある明瞭な話し方。
まちがっても早口だったり大声なんてことはありません。
奇妙な流行語や略語なんてもってのほか。
3つ目の、✔ スマホ。
電車に一人で乗っているときでも、手持無沙汰にもスマホなんて触りません。
私が電車の中で見かけた50代くらいの素敵な女性は、背筋を伸ばして正しい姿勢で
椅子に腰かけ、自然な感じにちょっと口角を上げた柔らかい表情で、
窓からの景色を眺めていました。
さらに言うと、手入れの行き届いた艶のある髪にナチュラルメイク、
華美ではないけれどとても似合ったファッションをまとっていて、
身だしなみも完璧でした。
こうして見ていくと、素敵な人というのは、やはりトータルでの雰囲気のようです。
そして、姿勢や話し方、身だしなみ等は、誰でもたった今からでも出来ることばかり。
人生経験を重ねて内面を充実させていくとともに、美しい立ち居振舞いも身につけて、
「素敵な人」と言われる女性を目指したいですね。