週末職人

気持ち美人に生きる知恵とお作法、英語学習と時々、DIY製作記録。

「お友達価格」 値切る人は友達じゃない。

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「高校時代の同級生で弁護士になってる子に、
夫との離婚の慰謝料について教えてもらおうと思って電話したら、
”相談料要るよ”って言われたワ。友達なのにケチなこと言うよね~」
と、知人に同意を求められたので言いました。

「ケチなのはアナタの方です」って。(言ったのは、心の中で、ですが…。)

相手はれっきとした国家資格を持つ弁護士なんです。

プロに相談したら、それなりの対価を払うのが当然です。

それを「元同級生」だとか「お友達」というあやふやな立場を免罪符に、
タダで知識を得ようとするほうが間違ってます。

 

「お友達価格」 値切る人は友達じゃない。

 

弁護士や税理士、他にも『知識』が飯のタネという仕事は世の中にたくさんあって、
そういう専門職についている人が身近にいると、つい「ちょっと教えて?」なんて
気安く頼ってしまうことがあります。

知識は形がなく目にも見えず、商品として認識されにくいものですが、
それを「友達だからタダ」で提供させようとするのは、
コンビニを経営する友人の店先からチョコレートを一つ取って
「友達だからタダでいいでしょ」と持ち帰るのと同じことです。
(ちょっとたとえがイマイチですが・・・)

「友達なんだからちょっとぐらい、いいやン」
と言いたくなる気持ちも解らないではありません。

だけど、かましすぎます。

 

 

また、タダとまでは言わなくても、
友達なんだから安くして」というのもよくあるパターンです。

でも、相手がそれを生業とするプロならば、
その仕事の対価を正当に支払わないのは失礼極まりないことです。

値引きを要求するというのは、相手の仕事に
その対価通りの価値がないと言ってるのと同じことです。

 

確かに、頼まれる方としても、友達からはお金を取りづらいでしょう。

それこそ「友達だから(お金は)いいわ」とか
「安くしておく」と言ってしまうこともあるでしょう。

しかし少なくとも、正規の料金を払ってくれる顧客を持つその道のプロならば、
『お友達価格』なんてディスカウントをすることは、正規のお客さまに失礼です。

そして、プロなら絶対に、自分の仕事を安く売ってはいけないのです。

 

 

わたしは、通翻訳者として仕事をしていますが、
やっぱり同じように知り合いなどから

「ちょっとだけこの書類訳して」とか、
「ガイジン連れて京都行くから通訳して。お友達価格で」

などと頼まれたことが何度も何度もありました。

実際に、乞われるままに、無料やお友達価格で対応したこともありましたが、
そういう場合、引き受けたこちらの心情的にも『完璧な仕事』はできなくなります。

ディスカウント価格で受けた仕事は、
そのクオリティもディスカウントになるということです。

正当な価格を値切る人は、その人自身も安く見られるのです。

 

「お友達価格」 値切る人は友達じゃない。

 

自分がされて嫌だからということも理由の一つにありますが、
わたしが発注する場合、値引き交渉は一切しません。

多くの場合、プロのサービスや技術のクオリティは金額と比例しており、
そこには信頼性という何より大事なものが含まれているからです。

 

そもそも、専門知識や技術を持って仕事をしているプロに『お友達価格』を求める人は、真のお友達ではありません。

本当の友達なら、友人にその仕事の安売りなんてさせるはずがないのです。

また、知識・技術といったサービスを提供する側も、
一般顧客に提示するのと同じ価格を請求できないなら、
友達相手には仕事をしないことです。

 

ちなみに、手に職系の仕事で活躍中の友人から教えてもらった、
『お友達価格』狙いの人を断るフレーズがあります。

「今度(仕事)お願いしよっかな~」なんて言われたら、
「私の報酬高いけど、それでもいいならよろしくね」
と笑っておくそうです。

本気の人はちゃんと仕事を依頼してきてくれるし、
ディスカウントやタダ狙いの人とは、縁遠くなれるとか。笑

 

今日もお読みくださいましてありがとうございました。

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