週末職人

気持ち美人に生きる知恵とお作法、英語学習と時々、DIY製作記録。

「いい人」って、「どうでもいい人」。

当ブログではアフィリエイト広告を利用しています

 

「あの人って、いい人ですよね」と言われる人が、誰の周りにも一人くらいいると思います。この場合の『いい人』の中身って、何なのでしょう? もちろん性格が良いといったことは含まれるでしょうが、『自己主張のない人』『可もなく不可もない人』という意味も多分に含まれているのではないでしょうか。 

          いい人って、どうでもいい人。

何に対してもNOと言わない、自己主張しない、自分のことよりも相手を優先するといった謙虚さは、人との円満なコミュニケーションのためには最適な性質であるように思えます。でも、確かに『いい人』だとは言われても、だからといってそれが『信頼できる人』だと評価されることには繋がらないのです。そもそも自分の本音も意見も述べない人の、どこを信頼できるというのでしょう。信頼できる人どころか、何でも言うことを聞いてくれる『都合のいい人』、自分の意見のない『どうでもいい人』と、軽んじて見られることも少なくありません。自分を出さないことで、人に嫌われはしなくても、そんな風に見くびられては無意味ですよね。
 
一方で、ズバズバと自分の意見を言い放つ自己主張の激しい人も存在するわけですが、そういう人は激しく嫌われることも多い反面、同じくらい好きだという人がいたり、支持される場合が多いです。自己主張が強い人というと、すぐに思い浮かぶのがホリエモンちゃん。普通の人ならためらうような言いにくい本音(かどうかは?)もストレートに発言されるので、聞いていて不快になることもあるけれど、面白いし共感できることも多いのは確か。アンチも多いけど、熱烈なファン・支持者もたくさんといった印象です。

          いい人って、どうでもいい人。 

◆ 万人に愛される人は、いない。

さて、『いい人』の自己主張のなさや他人優先の姿勢は、本当に相手への思いやりに基づいているのかというと、実はそうではなさそうなのです。心理学的には、『いい人』とは、他人に嫌われたり自分の意見を否定されることを極端に恐れるあまり、本音を出すことができない。つまり、自己肯定感の低さに基づいた振る舞いなのだそうです。自己肯定感が低いと自分で自分を認められず、他人からどう思われるかという他者評価を基準にしてしまうので、他人を過剰に気にしてしまいます。そして、人から嫌われないようにと、自分の本音や主張は飲み込んで、相手に同調したり他人ばかりを優先してしまうのです。
 
だけど、どんなに頑張っても全員に好かれる・全員に嫌われないようにするのなんて、不可能ですどんな人も、2割の人には嫌われたり敵視されたりしているという話もあります。人それぞれ、好みも違えば価値観も違い、誰かには美点に見えても、別の誰かにとっては欠点ということが多々あります。どれほど自分を殺して生きたところで、嫌われるときには嫌われるのです。
 
『いい人』は、誰からも嫌われないようにと教科書的正解の言動をとろうとしますが、まさに机上の空論。現実には、自分の意見ひとつ述べられない『どうでもいい人』と、軽んじられてるだけなのでした。 

 

◆好きに生きて、嫌われる幸せ。

人に嫌われないようにと自分を押し殺した結果が、単なる都合のいい人・どうでもいい人として認識されるなんて、本末転倒って感じですよね。 それに、嫌われまいとしてどれほど自分を抑えたところで、必ず誰かには嫌われます「あの子、いい子ぶって」と批判する人は、どこにでも必ずいるものです。そもそも、嫌われまいと頑張ってる当人にも、嫌いな人・苦手な人がいるはずですから。
 
それならば、別に誰に嫌われてもいいと開き直って、自分優先に生きるほうが、結局は幸せです。波風が立つかもしれないと思っても自分の意見をはっきり伝えたり、ワガママかもと思える主張も、してみてもいいのです。当然、そんな言動を嫌う人は出てくるでしょうが、面白いなぁと魅力に感じて仲良くなりたいという人も同じように出てきます。そして、他人の評価を恐れて何も言えなかったときよりも、ずっと満足できる毎日を送れるようになるはずです。
 
 

◆ 浅くても、深くても、お好み次第

適当な当たり障りのないことだけ言って、その場をやり過ごすようなことばかりしていては、自分自身も相手から、同じような当たり障りのない適当なことしか言ってもらえません。そういう表面的で希薄な人間関係が好みであれば、それももちろんOKです。でも、一生を通じて付き合えるような深い人間関係を望むなら、相手に信頼してもらえるよう、まずは自分の本心を伝えてみることです。本音を言ってそれが受け入れられなくても何の問題もなく、むしろその誰かとは「合わない」のだということが分かります。
「また一緒におしゃべりしたいなぁ」と思える人に出会うには、まずは自分から本音を語り、自分の考えを伝えることから始まるのです
 
今日も最後までお読みくださってありがとうございました。
 
読み返すたびに深く染み入る「アドラー」本↓です。
 
プライバシーポリシー お問い合わせ