電車通勤をしていた頃、冬の朝のプラットホームは地獄でした。
とにかく寒い、冷たい。
ブーツを履いていようが、靴の中にそれ用カイロを入れていようが、暖かく感じるどこ
ろか足先の感覚がなくなるほどキンキンに冷えていました。
電車に乗り込んでもしばらくは氷のように冷えたままで、乗り換え駅に到着するころに
なってやっと手足がジンワリ温まってくるといった感じでした。
ひどい時は、大人なのに、足の指がしもやけになったりして、本当にツラかった...。
体を温める食品や、筋肉量アップのエクササイズも試したけれど、何よりもう
「今すぐ!」に温まらないと意味ないわ、ということでたどり着いたのが、ツボ押し。
ツボというのは神経の交差点のようなもの。
ツボを押すことでその部分の滞った神経が活性化し、流れがスムーズになる。
↓
体に関する情報が脳に届く。
↓
脳から調整命令が出て、症状が緩和される。
というのが、ツボ押しにより不調が解消されるメカニズム。
だから即効で効果がでるんですね。
ツボ押しの良いところは、何の道具もいらず、お手軽にできること。
そして、全身に365個あると言われているツボの中でも、服や靴をぬぐこともなく、
いつでもどこででも思い立ったその瞬間に自分で押して、即効で効果を得られるのが
「手のツボ」です。
会議中でもデート中でも、たとえ目の前でやっていても誰にもほぼ悟られることなく、
静かに、でも堂々と行うことができる健康法です。
今回は、私が実際に効果をしっかり体感できた、冷え&血流改善効果のある
手のツボを3つご紹介します。
✔虎口(ココウ)と指間穴(シケツカン)
いずれも手の甲側の、指の股にあるツボです。
親指と人さし指の股が「虎口」、人差し指から小指までの股が「指間穴」です。
反対側の手の親指と人差し指で、指の股(水かき部分)を心もち強めに挟み、
痛気持ち良いくらいの強さで押したり、指先の方向にスポっとひっぱったりして、
刺激します。
指先がポカポカしてくるのを目安に、左右交互に10回くらい行います。
自律神経を整えて血行を促進し、手足を温めます。
✔陽池(ヨウチ)
手の甲側で、手首を反らせたときに出来る線(シワ)の、真ん中あたりにあるくぼみにあるツボです。
ここを、左右の手それぞれ、1分間くらいずつ押し揉みます。
- 血流を促進し、体内の余分なものを排出する効果が期待できます。
- ツボを押す際には、好きな香りのハンドクリームを使ってマッサージも兼ねると、リラ
ックス効果とハンドケアにもなって、一石三鳥ですね。ちなみに私は、夏場はヴァーベナ、冬はピオニーの香りの「ロクシタン」のハンドクリームを愛用しています。
ツボ押しには、免疫機能アップや疲労回復、血行促進作用があるというメカニズムが、
世界中の研究機関によって科学的に明らかになってきています。
薬のような副作用もなく、いつでもどこでもタダでできるのですから、積極的に取り入
れていきたいですね。