「超」の字がいくつもつくような極太の毛糸を編むのも楽しいけれど、髪の毛のような細い糸をチマチマ編むのが好きです。
たくさんの色が揃っていて、編み針へのひっかかりもすべりも良く、入手しやすい刺繍糸は、小さなアクセサリーを編むのにピッタリ。
指先でつまむようにして、細っそいかぎ針で編んでいきます。
例えばピアスに仕立てた薔薇は、小さな花びらを何枚も編んで一つに組み立てていくのだけれど、花びらをバランスよくまとめるのが意外に難しくて、納得いく形になるまで、花びらを編むよりももっと時間がかかったりします。
でも好みの形が完成したときの満足感は、なかなかのものです。
コットン糸のやさしい質感のせいか、刺繍糸で編んだ小さな花や葉っぱは、空気を含んだようにふんわりと柔らかです。
なので何となく、秋から早春にかけての、温くもりが恋しくなる季節に似合う感じがします。