誰かに、何か贈り物をしたり、
物でなくても親切という気持ちをプレゼントしたときに、
喜ばれると当然嬉しいですよね。
喜ばれようと思ってしてるわけですから。
でも、相手がそれを、
２度３度と要求してきたらどうでしょう？
なんだか、「え。マジで？！」って
一気にドン引きな気分になりませんか？
私はなります（笑）
つい最近のことです。
友人と電話でマスクの話題になり、私が
「家にあった晒（さらし）を使って布マスクを作った」
と話したところ、
友人がそれを欲しいと言い出したのです。
たくさん作ったからあげるのはいいけど、
何しろマスク用のゴムが手に入らなかったから、
いわゆる『パンツのゴム』を使っているので
見た目的にはおかしいよ、
と伝えましたが、それでもＯＫだと。
そこで、５枚ほど郵便で送ってあげたのでした。
すると数日後、
「あのマスク良かったから、あと５枚ほど送って」
と、また電話があったのです。
あんなパンツのゴムマスクを喜んで使ってくれてるのか～
と、嬉しくて、
５枚くらいなら既に手元に作り置きもあったので、
またすぐに送ってあげました。
それから更にしばらくして、今度は
「あのマスクを、２０枚ほど送ってほしい」
「それから、できればゴムを変えて」
と、メールが届いたのです。
２０枚ってどいうこと？！と、その数にまず驚き
どうしてそんなに要るのかと訊いたら、
自分の周りの人にもあげたいから、
というのでした。
そして、ゴムを変えてほしいって？？
とも尋ねたら、
パンツのゴムだと見た目がイマイチだから、と…。
この時、私はものすご～く微妙な気分になりました。
手作りしたマスクを喜んでくれるのは、嬉しい。
でも、「要求」されるのはイヤだ・・・、と。
私は心が狭いのかもしれません。
でも、自分から善意を差し出すのは自分自身の喜びだけど、
誰かから「善意を求められる」のは、全然嬉しくないのです。
むしろ、なんだか嫌な気分にさえなりました。
ということで、友人にはっきりと
「２０枚も作る生地もないし、別のゴムもないし、時間もないから無理」
だと伝えました。（そのへんは、どストレートな性格なので…）
それっきり、その友人から連絡は途絶えていますが、
もし気分を害していたとしても、
仕方がないと思っています。
マスク２０枚分もの生地が残ってないのは事実ですし、
たとえ生地がタップリあったとしても、
強いられて、嫌々ながらマスク作りなんて、
したくないからです。
まして、ゴムを変えてなんて、売り物じゃあるまいし。
もちろん一瞬
「情けは人のためならず」
という言葉も思い浮かんできました。
人に親切にしたら、いつか良い報いとなって自分にもどってくるハズ、と。
でも、誰かに対して「厚かましいわぁ」などと
ネガティブなことを思いながら、イヤイヤ施す親切に、
「いつか良い報い」なんて返ってくるわけないのです。
ひとへの親切、与える精神とは、
自分が心からそうしたいからするもので、
「見返りやお返しなんて、考えもしなかったわ(ﾟдﾟ)！」
という気持ちから発露するものではないでしょうか。
だから、相手を不愉快にさせたくないとか
嫌われたくない等の理由で、
本心ではしたくないのに する、
あげたくないのに あげる、
というのは親切とは言えないし、
何より自分自身に対して、不親切です。
この『マスク事件』。
友人の立場にたってみると、
相手の親切（マスク）を喜んだら、相手も嬉しがった。
だから２度目の親切（マスク５枚）をリクエストしてみた。
すると、やっぱりまた喜んですぐに送ってきた。
だったら「もっと頼んでみよう」。
というふうに考えたのかと、勝手に想像しています。
つまり、私が断らなかったから、
友人は「もっと頼んでもOK」と思ったわけで、
”マスク２０枚送れ”というリクエストが来たのは、
私のせい（責任）だった、とも言えるかもしれません。
正直な心境を言うと、
マスク２０枚の制作を断ったことも、
自分的に気分はあまり良くないです。
でも、断らず２０枚作ったら？、と想像してみても、
やっぱりもっと気分が良くない。
作ってる間もきっと嫌な気持ちで作業するだろうし、
友人に対しても「図々しい人」という思いを、余計に強くしそう。
どっちにしても気分が良くないなら、
せめて自分の気持ちに正直になるほうを、私は選びます。
物でも行為でも、自分が心から喜んで、
嬉しく与えたいと思える時にこそ、
温かい気持ちや善いパワーをそこに一緒にのせて、
相手に届けられるものだと思うから。
今日も最後までお読みくださいましてありがとうございました。
追伸：
昨日、近くに住む友人が「セーデルブレンドティー」
という可愛い缶入りの北欧紅茶をくれました。
セイロンティーに、フルーツや北欧の草花がブレンドされたお茶らしいですが、
香りがとにかく素晴らしくて、ルームフレグランスにしたいくらい（？！）。
すぐに飲もうと思ったけど、昨日も今日も気温が高くて暑いので、
とりあえずはこの時期定番の
「アールグレイ・スパークリング・ティー」（←勝手に命名）
を楽しんでいます。
ブログにも書いたことがありますが、
スパークリング・ティーは、濃いめに入れたアールグレイを、
炭酸水で割るだけ。
炭酸の泡とともに弾けるようなベルガモットの香りが素敵で、
香りも口当たりも爽やかな、夏にぴったりのソフトドリンクです。
このドリンクには、これまた個人的好みですが、
Kusmi Teaのアールグレイがよく合います。
味も香りもしっかりしているので、炭酸のピチピチぶりに負けないのです。
Kusmi Teaは、ブレンドの種類も豊富に展開されてますが、
茶葉のクオリティが高いせいか、どれを飲んでもハズレがないという印象です。
まだ北欧紅茶を飲んでないので何とも言えませんが、
今のところはKusmi Teaが私の中ではナンバーワンな存在です。
暑い季節は、カフェインゼロで、ミネラル成分も補給できる麦茶も良いけれど、
ちょっと”高原の風”を感じられるかもしれないスパークリング・ティーも、
是非試してみてください。
