幸せを感じることは、脳の働きを向上させると言われています。今のこの不穏な毎日にも、なんとかして気持ちを明るく奮い立たせようと、好きな本を読んだりオモシロ動画を見たりと、「ポジティブ・シンキング」を試みますが、本当に正直に言うとなかなか手放しの幸せなんて感じられません。
必要な情報を得ようとテレビを見れば、必要以上にネガティブなトーンで一日中同じような話しを繰り返しているし、ましてSNSなんて、フェイクニュースも含めてわざと不安を煽るような悲観的つぶやきの垂れ流し。
そんなネガティブメッセージに毒されて、鬱々とした気分に流されるままにいると、ますます気持ちは滅入るばかりで、脳ミソにもきっと悪影響です。
でも、人の気分は『ちょっとしたこと』で、割と簡単に切り替えられることも事実。アメリカの心理学者が「3つのM」として、その『ちょっとしたこと』を紹介してくれています。
✔ A Psychologist's Formula for Shaking Off a Bad Mood
ここで紹介されている「3つのM」とは、Move(動く)、Make(作る)、Meet(会う)、というもの。思いっきりザックリですが、その内容は「身体を動かす。自分の手で何かを作ってみる。そして、誰かに会う。これらが鬱陶しい気分を素早く振り払う方法ですよ」ということです。
◇ Move:動く
運動はもちろん、椅子から立って屈伸したりストレッチしたり、ちょっとでも身体を動かすことが心身に好影響を与えることは今さら言うまでもありません。運動には抗うつ剤と同じような効果があるとも言う研究者もいます。
気分転換には、なにも何キロもジョギングしたりダンベルを持って筋トレする必要はなく、室内でヨガの動きをしたり、腕立て伏せをするとか階段を使って踏み台昇降運動を行う程度で十分なのだそうです。十分なソーシャルディスタンス(社会的距離)が確保できるなら、屋外でのランニングや散歩に出られればよりベターだと思いますが。
室内でのトレーニングやフィットネスに使えるスマホのアプリもたくさんあるので、それらを利用しても良いかもしれません。
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◇ Make:作る
自分でコントロールできない事柄にヤキモキすることほど、エネルギーの無駄遣いはありません。一方で、自分の手で何かを作るという行為は、自分で完全にコントロールできることの一つです。
すぐに思い浮かぶところでは、料理やお菓子を作ったりすることでしょうか。或いはハンドメイド好きな人なら、作品作り。また、最近は気温が低めだけれど、本格的な衣替えついでに部屋の片づけをすることも、自分でコントロールできることの一つです。
自分の手で何かを作り出したり、整えたりすること自体が楽しい行為であり、また出来上がった料理や作品・整えられた部屋という結果を見ることでも、満足感を得られます。
◇ Meet:会う
ソーシャルディスタンスが求められてる今は、直接誰かに会いに行くことは難しくても、インターネットを使ってなら可能です。すでに、オンライン飲み会なんていうのも行ってる人たちもいるようですが、べつに「飲む」ことはしなくても、ビデオチャットツールを使って会いたい人に会うことは可能です。
顔を見なくても、メールやショートメッセージを交換するだけでも誰かとつながってることが実感できて、ちょっとした安心につながりますよね。ちなみに日本では、LINEやZoom、Skypeなどがメジャーな無料ビデオチャットツールのようです。
とりあえず私自身は、庭で縄跳びをし(Move)、趣味のハンドメイドを楽しみ(Make)、LINEで友達と喋る(Meet)という方法で、鬱陶しい気分を追い払いたいと思います。
今日も最後までお読みくださってありがとうございました。