むかし読んだ森瑤子さんの小説、「デザートはあなた」。
そこに描かれていたのが、缶詰のオイルサーディンを使ったサーディン丼です。
主人公の39歳独身モテ男のシュンスケが、意中の女性の部屋を訪れてときに、
有り合わせの材料でササっと作ってあげたのがこの一品。
初めて本を読んだときに、とても簡単そうなので興味半分で作ってみたところ、
あまりにおいしかったので、以来すっかり定番メニュー入りしているご飯ものです。
カップ麺を作るよりかは手間がかかるけど、
料理スキル(?)的にはインスタント並みに簡単、
だけど究極的に美味しいという一皿。
そして、これを出すと、100%の確率で大絶賛されるのです。
青魚は絶対に苦手!という人以外、とにかく一度は試してほしいお料理です。
材料と作り方をご紹介します。
1. お米を炊きます。炊きあがるまでの間に、アサツキを小口切りにしておきます。
2. フライパンにオイルサーディンをオイルごとあけ、火にかけます。
3. 焦がさない程度に裏表しっかり焼きます。火を止めてから醤油をさっと回しがけ。
4. うつわにご飯を盛り、オイルサーディンをタレごと載せて、
上からたっぷりのアサツキと、七味唐辛子をトッピングして出来上がり。
(出典)https://cookpad.com/「男殺し丼」より
フライパンすら用意するのが面倒、洗い物を少なくしたいという人は、
オーブントースターを使ってもOK。
大きめにカットしたアルミホイルの四辺を立ち上げて(オイルがこぼれないように)
お皿代わりにし、その中にオイルサーディンを載せ5~10分くらい、
オーブントースターで焼きます。
焼きあがったら醤油をかけて、アサツキ、七味とともにご飯の上に載せるだけ。
こちらのほうが調理道具が少なくて、より手軽ですね。
食べる時は、サーディンの身をしっかりほぐして、ご飯に混ぜ込むようにするのが
ポイント。
すだちやライムをかけると、さらに風味が増して美味しくなりますし、
アサツキの代わりにシソを使っても良く合います。
ちなみに、ご飯をスパゲティに変更すれば、同じレシピでオイルサーディンのパスタも
可能ですね。
オイルサーディンをフライパンで焼くときに、少しオイルを足して、たかのつめと一緒
に温め、ペペロンチーノにしても美味しそう。
ちなみに、オイルサーディンとは?
オイルサーディンは、カタクチイワシやマイワシなど、小さなイワシの頭と内臓を取り
除いてオイル漬けにし、加熱したものです。
原料のイワシといえば青魚の代表。DHAとEPAをバランス良く含み、血液をサラサラに
して、生活習慣病を予防する効果があると言われています。
また、オイルサーディンはイワシを骨ごと食べられるので、カルシウムもしっかり摂取
できる栄養豊富・旨味たっぷりな食品です。
サーディン丼は、ランチはもちろん、夜食や、お酒を飲んだ後の〆(しめ)にも
ピッタリの一品です。
是非一度、お試しあれ。