ウチの近所に、ピットブルが住んでいます。
仔犬の頃はコロンコロンしていて
いかにもキュートな感じだったのに、
成犬になった今は、筋肉隆々の
いかついオジサンみたい。
幼いころの面影はカケラもなく、
見た目はぜんぜん私の好みじゃない。
だから、時々散歩で見かけても、
飼い主さんとは挨拶しても、
そのコに声をかけたり撫でたりなんて
したことありませんでした。
でもワンコの方は、なぜかいつも
ちぎれそうなほど尻尾を振って、
飼い主さんが必死で手繰り寄せてるリードを
引きちぎらんばかりに引っ張って
私に接近しようとガンバります。
仕方がないので、ちょっと撫でてやるか
と手を伸ばしたら、アスファルトの上に
仰向けにひっくり返って、おねだりポーズ。
お腹を撫でると目を細めて
いかにも嬉しそう？！にするのです。
すると私としてもだんだんと
「ういヤツじゃ」の心境になってきて、
今ではそのオジサン犬用の
おやつまで用意したりしてます（ホホホ）。
人間の持つ心理の一つに
「返報性」というものがあります。
相手から受けた好意などに対し、
「お返し」をしたいと感じる心理のことです。
何か贈り物を貰ったら、自分も返そうと思うし、
助けてもらったら、またその人のことも
助けたいと思うものです。
人は好意を示されたら、
自分も相手に好意をいだくよう
本能にインプットされてるそうです。
私など、その見た目だけで少々敬遠していた
コワモテのキン肉マンみたいなワンコでも、
全力で親愛の情を示されるうちに
どんどん可愛く感じられるようになってしまい、
プレゼントのおやつまで買い込むしまつｗ。
友好的に接してこられたら、その相手のことを
好意的にとらえるようになるものです。
自分が発信したＳＮＳなどに、
いつも温かいコメントを書いてくれる人がいたら、
自然とその人に好感を覚えて、自分も同じように
好意（のコメント）をお返ししたくなりますよね。
好かれれば、好きになる。
そこから関係が深まれば、友達になったり、
恋人同士になったりするのでしょう。
「返報性」は、「因果応報」とも似ているかもしれません。
「因果応報」は、自分がやったことは
必ず自分に返ってくる、という意味の言葉です。
誰かを愛した人は、きっと人から愛されますし、
誰かを傷つければ、いずれは自分が傷つくことになります。
好きな人が増えるほど
自分を好きになってくれる人も増え、
他人の悪口や不満ばかり言ってる人は、
同じように悪口を言われたり
嫌われることになるでしょう。
人から好意を持たれたいなら、
まず自分から人のことを好きになり
その気持ちを言葉や行動で示していくこと。
何の計算もない、ただただピュアな愛情をそそいでくれる
ワンコwがお手本になるかもしれませんね。
今日もお読みくださいましてありがとうございました。
