週末職人

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失敗から学ぶ。春からの新生活に向けて断捨離のしすぎに注意

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ニュースで、「桜の開花予想」が言われ始めると、いよいよ春だなぁという気持ちになりますね。今年は例年より気温が高い影響とかで、桜も全国的に開花が早いようです。大阪は3月半ばあたりとなっていたような。いつもは入学式頃に満開のイメージですが今年は卒業式くらいに咲きそうですね。

          失敗から学ぶ:春からの新生活に向けて、断捨離のしすぎに注意!

*無理やり捨てる必要なし

ところで、私の周囲では、この春先に新居に引っ越すという人がちらほら居ます。転職して大阪から名古屋へ行くという人。社員寮から一般のマンションに転居するという人。もう一人は、アメリカの大学院への入学準備で渡米する人。みんな単身なので、それほど荷物は多くないようですが、やっぱり引っ越しとなると、単なる旅行のようにスーツケース一つだけというわけにもいかず。特に、名古屋へ転職する子の新居は、今住んでいる部屋よりも部屋数が一つ少ないそうで、その分荷物を減らす必要があるわけです。

そしてここで登場するのが、やっぱり断捨離です。その友人は、何年か前の断捨離やガラクタ退治本のブームに乗じて、当時かなり大量の持ち物を捨て、以降も出来るだけモノを増やさない生活を心掛けてきたと言います。「ミニマリストのような生活にあこがれ」ながらも、現実は、会社勤めをしていると仕事上必要となるスーツや服・バッグに靴などもあって、「ちょっと気を抜くとすぐ増える」という状況なのだとか。

そりゃそうですよね。例えばスティーブ・ジョブズのような立場と、思い切り割り切ったマインドの持ち主なら、もしかしたら会社員でも一年中全く同じ(に見える)ビジネスファッションで押し通せるかもしれません。

だけど、普通の人はなかなかそこまで出来ません。そして、そこまでする必要もありません。この友人のように、今よりも狭い所に引っ越すとか、現在の持ち物すべてを収めることができない物理的状況ならばともかく、クローゼットやタンスに収めきれないモノが部屋の中にまで溢れ出ているのでもない限り、無理やりモノを捨てる必要はないと私は思います。

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*捨てる快感と後悔

世の中のたくさんの人と同様に、私も断捨離ブームに乗って一時期、大量に持ち物を捨てました。「1年以上着てない服は、もうこの先の出番がない」とか、「新品でも何年も使ってないものは、この先も使わない」「古い布をいつまでも持ってると新しい運気が入ってこない」等という言葉に乗ってしまって、ポイポイと盛大に捨てました。

捨てるという行為は不思議なもので、最初は迷ったり勿体ないと思うのですが、それを越えるとなんだか調子に乗ってきて、捨てる行為自体がどんどん加速していくのですよね(個人的感想ですが)。そしてとても気持ち良くなってきて、「何か捨てる物ないかな?」と探してまで捨てたくなる、というちょっとした中毒状態(これも個人的状態です)。

捨てた直後はものすごく気分もスッキリして、部屋も広々と見え、いかにも新しい何か良いコトがやってきそう。でも、私の場合は、捨ててしばらくたってから、とっても後悔もしました。

例えば、冬のニット一つとっても、確かに去年は着なかったけれど、今年は着てみたい気分になったりするのです。記憶の片隅に「あのニット、着心地良いからな~」というのが残っていて、捨てたことを忘れてクローゼットの中を探し、そこで「あれも捨ててしまったっけ?」と思い出しガックリ、というのを何度かやりました。

また、「新品のまま何年も使ってない・着てないものは、この先も使用機会は無いので捨てるべし」とも言われてますが、私は、5年以上前に気に入って買ったまま、一度も履かずにしまっておいたタイツを、今年履きました。この冬に買ったスカートの色にピッタリで、色あせも素材の劣化も全く無いのは当然のこと、肌触りも良くて履き心地最高です。「新しいスカートに合わせられる」と気づいたときには、「残しておいて良かった~♪」と思いました。

更に、大学生のころに習っていた書道の道具。筆や半紙が大量にストックされていて、「こういうモノこそ断捨離すべし!」と一度は捨てかけましたが、「もったいないから新品の物だけは…」といじましく残しておいたところ、昨年末から書道熱が再燃し、ウン年物となった筆と半紙を使って、またお稽古に通っています。

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だらだらと私自身のエピソードばかりで恐縮ですが、こういうパターンもあるので、本やテレビで専門家が言ってた等と権威づけがあっても、盲信して勢いのまま何でも捨ててしまうというのは考えものですよ、とお伝えしたいのです。大学生の頃にとても気に入って買った、ニットのノースリーブとマキシ丈スカートのセットアップがありました。数年前の断捨離時に、「もう何年も着てないし」と、捨てました。けれど、捨ててからも何年も経つ今でも、「あの時捨てなきゃよかった…」と、夏になるたび思い出します。そんな風に、思い出して後悔するという状態なのも自分自身でイヤになります。

数年前に捨てようと思いながらも捨てられなかったモノで、今現在の私に役に立っている・使っているというものは少なくありません。 

          失敗から学ぶ。春からの新生活に向けて断捨離のしすぎに注意

*古くても、好きと感じるモノは捨てない

春は特に、新生活に備えて『気分一新!』と、断捨離したくなる人も増えるかと思います。不要な物を捨て身軽になるのはとても良いことですが、捨てるモノを決める時は、勢いではなく、ちゃんと時間をかけて向き合うことを強くおすすめします。そして、「何年も使ってないモノ」であっても捨てなくていいと思います。それがもし、あなたが今も、好きなものであるならば

ご著書はまだ読んでいないのですが、近藤麻理恵さんの「トキメクものを残す」という考え方はとても素敵です。

どれほど古びたものであろうと何年経っていようと、自分が好きだと感じ、手元に置いておきたいと思うのなら、それは持ち続けて良いものに違いありません。 

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

 

 

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