週末職人

気持ち美人に生きる知恵とお作法、英語学習と時々、DIY製作記録。

別れるのが「もったいない」、と思うワケ。

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「男はつぎ込んだ金額分、相手の女に執着する」
とかナントカ、本か雑誌に書かれていたのを
大昔に読んだ記憶があります。

いま、ほぼその通りのことを
『実践』している人を知っています。

 

その人は、女性なのですが、
かなり年下の男性と5年ほども付き合ってきて、
もういい加減マンネリで飽きも感じていて別れたい。

だけど、彼に費やしたたくさんのお金、様々な努力、
その他諸々を考えたら、
簡単に別れるのは、なんかもったいない
と思ってしまうのだとか。

そして最後にはいつも、
「べつに、キライじゃないし・・・」
という考えに戻っていって、
変わり映えしない不毛とも思える関係を、
ズルズルと続けてしまうのだそう。

 

端で話を聞いてる分には、
「費やしたものが勿体ないから別れない」
とは、何ソレ?な感じです。

だけど、こんな風に思ってしまうのは
この女性に限ったことではなく、
人間心理としては当然のことみたいです。

sunk cost effect(埋没費用効果)』と言われ、
『sunk cost』とは、
すでに支出してしまっていて
もはや取り戻すことができない費用
を意味します。

 

モノで言うと例えば、
実は全然興味がないんだけど
買ってしまった前売り券が「勿体ない」から
映画を見る、
というのが『sunk cost effect』です。

上に書いた女性であれば、
彼との関係のために費やしたお金や時間
いろんな努力を「無駄にしたくない」から、
もう大して愛情を感じていないのに
今の関係を続けておこう
と考える心理がそれです。

 

使った分だけ執着する?「勿体ない」と思うワケ。

 

ポルトガルのMinho大学で行われた実験でも、
「お金や時間・努力を費やした分だけ
 人はその関係に留まろうとする。
 そして、お金・時間・努力を多く費やした関係に、
 更に多くのお金・時間・努力を投資しようとする」
ということが分ったそうです。

 

これって、なんだか所有物を断捨離するときの
葛藤にも似てますね。

もう着ないけど、
高いお金を出して買ったから
捨てるのはもったいない。

穴も開いて伸びてクタクタになってるけど、
ラクで着心地がいいから
とりあえず捨てずに置いておく。

ソレを持っていてもいなくても、
あってもなくても
実はどちらでもいいんだけど、
お金をかけた分だけ「勿体ない」し
ボロいけど長く使ってきた、という
愛情めいた執着はある(=関係に留まる)。

だからそれらをキープするために、不本意だけども、
タンスやクローゼットの場所を確保してやる、
という感じ?(=投資する)

 

結局、その「勿体ない」とか、
「費やした分を取り戻したい」
というような思いを断ち切れない限り、
いつまでたっても別れられないってことですね。

 

だけど、直感というのか潜在意識的な部分では
「もはや別れたい」
「別れたほうが良い」
と感じているのならば、
これまでの関係に何をどれだけ「投資」してようとも
自分の本音に従うほうが、
建設的な未来と人生を歩めそうに思います。

まあ、いずれにしても、
男女の関係はその当事者同士でない限り
わからないことではありますけどね。

 

今日もお読みくださってありがとうございました。

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