週末職人

気持ち美人に生きる知恵とお作法、英語学習と時々、DIY製作記録。

誰にでも、読んでもらえる名前をつけるワケ。

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高校時代の同級生から送られてきた
趣味の発表会への案内状を眺めていたときに
「あれ?」と違和感を覚えました。

差出人の箇所に書かれている
彼女の名前(姓名の名のほう)が、
「こんな字だったっけ?」
と、いぶかしく思ってしまうような
無理やりの当て字みたいな漢字。

名前に使うにはなんとも奇妙な印象の
字が使われていたのです。

 

御礼のメール(←筆無精)を送るついでに
「名前の漢字、元々あんな字だったっけ?」
と訊いてみたら、
「占い師に勧められて改名した(通称だけ)」
との返事。

どうりで珍妙な当て字が並んでいたわけです。

もともと私はその子の名前を知っていたから
なんとか読めたものの、知らない人だったら
絶対読めないような漢字が使われていたのでした。

 

 

以前、大学で教員をしている別の友人も
「最近の子の名前は読めないものが多いから、
 学生の出席簿には全部フリガナが振られてる」
と言っていましたが、どうしてわざわざ
誰にでもすぐ読んで(呼んで)もらえないような
漢字をあてて名前をつけるのでしょうね?

 

名前って、人に覚えてもらうために付けるのですよね。

それを考えると、読みやすい名前のほうが
良さそうに思うのですが。

まあ、読みこなせない漢字が並んだ
名前の人と出会ったら、それはそれで
印象には残るかもしれませんけれど。

 

誰にでも、読んでもらえる名前をつけるワケ。

 

人の名前ではありませんが、
知り合いの女性がカフェをオープンするときに
店名をフランス語でつけようとしたら、ご家族から
「誰でも読まれへんような名前つけたら
 流行るもんも流行らンわ」
と、ケチを付けられた、
という話を聞いたことがありました。

英語ならまだしも、フランス語になると
見た目のアルファベット通りの読みとはいかなくて
発音も難しいです。

それでもその女性は、自分の意志を貫いて
フランス語の名前を付けてオープンしました。

 

でも、お店に来たお客さんからも
「お店の名前、なんて読むの?」とか
「そう読むの。わからなかったワ」
などと言われることが続いて、
1年後にはフランス語の店名(アルファベット)を、
ひらがな表記に変更されました。

すると、店名を平仮名にしてからのほうが、
ずっとお店が流行りだしたのだそうです。

 

もちろん、たまたまかもしれません。

オープンして1年たって、
お店の存在が街に浸透してきた、ということも
あったのかもしれませんし。

でもどっちにしても、
読めない名前は憶えてももらえないし、
覚えてもらえないと名前を口にしてももらえず、
いつまでたっても常連のお客様が
つきにくいでしょう。

 

 

名前は、読んで、覚えてもらって、
呼ばれてこそ名前と言えるのであって、
可愛がられたりもするのです。

特にお店などは、凝りに凝った自分こだわりの
名前を付けたい気持ちもわかるし、
それがどうしても横文字だったり
画数の多い漢字の当て字みたいに
なりがちかもしれません。

 

でも、自分が第三者やお客さんの立場だったらと
想像してみて考慮することも必要でしょうね。

ひとりよがりな考えは、思惑通りにいかないどころか
人を困惑させるだけです。

 

誰にでも、読んでもらえる名前をつけるワケ。


余談ですが、2009年にアメリカの
ワシントンタイムズに掲載された記事に
興味深いものがあります。

ペンシルバニアの大学研究者らが発表した
名前と犯罪の統計についての論文で、
それによると、
あまり一般的でなかったり
特殊な名前を付けられた子供ほど、
少年犯罪に関わったり
犯罪に巻き込まれる傾向があるそうです。

     Odd first names linked to criminality - Washington Times

 

また、ニューヨーク大学の研究では、
簡単に発音できる名前を持つ人のほうが
友達ができやすく、
仕事でより高いポジションを得ていることが分った
としています。

 

一般的な(珍しくない)名前を持つ人は
就職活動の際も雇用される可能性がより高く、
珍しい名前の人は雇われる可能性が低い
という研究もあるようですよ。

 

 

今日もお読みくださいましてありがとうございました。

 

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